外国アニメ

外国製TV番組 大(不完)全科 Part1

かつて、トムとジェリーやロードランナーなどの有名どころ以外にも外国製TV番組は多数放映されていました。以下は静岡で放送されたTV番組について集めたデータです。アニメだけでなく、実写物なども含まれています。掲載順は適当で、すべて網羅できている訳でもありません。記憶に頼ったいい加減な記述もあります。^^;

怪獣王ターガン THE HERCULOIDS

製作:ハンナ・バーバラプロ 旧分一話 CBS ’67.9~’69.6(カラー)

日本公開 S44年 NET

出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
怪獣王ターガン KING ZANDOR Mike Road 浦野 光
マーミ TARRA Virginia Gregg 瀬能 礼子
ケーン (少年) 不明 沢井 正延
マリュー ZOK,the lazer dragon Mike Road
タングロー DORNO,the rhinoceros Ted Eccles
ヒューヒュー GLOOP,the blob Don Messick 立壁 和也
ポーポー GLEEP,the blob Don Messick 加藤 修
リキラ IGOO,the rock Mike Road

その他 悪役ゲスト 宮城けんじ、東けんじ(Wけんじ)・坊屋三郎・榎本健一(エノケン)・由利徹 他

☆ジャングルならぬ、惑星の平和を守るターガン!てな話ですが、邦題の方がそれらしくてよいですな。

大魔王シャザーン SHAZZAN!

製作:ハンナ・バーバラプロ カラー30分 CBS ’67.9~’69.9

日本公開 S45年

出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
シャザーン SHAZZAN Barney Philips 小林 清志
チャック(兄) Chuck Jerry Dexter 竹尾智晴(現 中尾隆聖)
ナンシー(妹) Nacy Janet Waldo
ブービー(ラクダ)

ストーリー
チャックとナンシーが見つけた指輪の呪文を読むと、二人は千年前のアラビアンナイトの世界に来てしまう。
二つの指輪を合わせると「出てこい、シャザーン!」のキーワードで大魔王シャザーンが「ハイハイサー」と出現。
二人を襲う魔物や悪人を懲らしめる……てな話です。

宇宙忍者ゴームズ FANTASTIC FOUR

製作:ハンナ・バーバラプロ 30分2話 ABC ’67.9~’70.3 カラー

日本公開 S44年 NET
原作
マーベルコミック
出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
ゴームズ Reed RIchards(Mr.Fantastic又はRubber Chief) Gerald Mohr 小林 修
スージー Sue Richards(Invisible Girl) Jo Ann Pflug 増山 江威子
ファイヤー・ボーイ Johnny Storm(Human Toach) Jack Flounders 前川 功人
ガンロック Ben Grimm(the Thing) Paul Frees 関 敬六

その他悪役ゲスト  大泉滉・谷幹一・南利明・コロンビアトップ、ライト 他

解説のその一
前回の特集で「製作はフィルメイション」とありましたが、実はハンナ・バーバラなのです。1978年にはファイヤー・ボーイのかわりにロボットのハービーを加えた新作がディパティエ=フレリンプロによって作られております。
なお、作曲は宮内氏と書きましたが、「ターガン」同様、メロディラインが「スペクトルマン」を彷彿とさせ、セリフの前後に入るファンファーレが後の「ザ・ウルトラマン」的なので判断したものです。レコードを持ってる人おりませんかね。
番組中では、ドクター・ドゥームやギャラクタス、シルバーサーファーなんかもゲストに出ましたな。ドゥームは悪魔博士という名前で、南利明がやってたような気がするなあ。
最近はマーベルファンも多いから、再放送すると発狂するんじゃないかね。僕なんか、スージーが増山さんなもんだから……。

解説その二
えー、ゴームズの和名というのは、実に傑作なのではなかろうか、と思うのです。
ゴムのように伸びるからゴームズ。消えると筋だけ残るからスージー。ファイヤー・ボーイは普通としても、見るからに岩石人間のガンロック。本気とも冗談ともつきませんな。
ガンロック役の関敬六さんが実に面白かった。「ムッシュムラムラ、ガンロック!」の掛け声や、「~だど~。」というセリフ回し。関さん、シャザーンに出たときも、同じような調子で「デハデハデハ~!」とやってました。

電子超人Uバード&銀河グループ BIRDMAN AND THE GALAXY TRIO

製作:ハンナ・バーバラプロ 30分3本(銀河グループ1本) NBC ’67.9~’68.9 カラー 日本公開 S46年 NET
出演

Uバード

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
Uバード BIRDMAN(Ray Randall) Keith Andes 小林 修
BIRDBOY Dick Beals
スーパーコンドル Avenger(eagle)
Falcon7 Don Messick

銀河グループ

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
ガッツマン VaporMan Don Messick 鈴木 やすし
スイート GalaxyGirl Virginia Eiler 小原 乃梨子
ジョー MeteorMan Ted Cassdy

解説(と言うほどのものでもない)
えー、この作品、懐かしいんだけど、その割に、あまりよく覚えてないんですね。
まあ、印象的だったのは、Uバードが手から光線を出すわけですが、この光線の先っぽがゲンコツになって、相手をぶん殴るという、なんだかよく分からないところなんですね~。メカニカルモンスターか何かの時、スーパーマンが光線をぶん殴ると、光線がしぶきになって飛び散るってのがあったけど、(あっ、こりゃメカニカルモンスターじゃねえや、スーパーマン第一作だ)Uバードの方も、それに勝るとも劣りませんね。
それから、やっぱり、パターン通りにUガールとかいう女の子が登場したこともありました。あちらさんじゃ、スーパーヒーローには絶対女性版がいるんですね。これもウーマンリブ(管理人注:死語)かな。しかし、SheHalkは……。

宇宙怪人ゴースト&怪獣ロロ(又はター坊の冒険) SPACE GHOST&DINO BOY

製作:ハンナ・バーバラプロ カラー30分(ゴースト2本、間にロロ1本) CBS ’66.9~’68.9 日本公開 S42年 NET
出演

宇宙怪人ゴースト

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
ゴースト(ディクソン少佐) Space Ghost Gary Owens 羽佐間 道夫
少年:アラン Jan Ginny Tyler 小宮山 清
少女:ケイト Jayce Tim Matthieson
猿:ビッキー Blip

怪獣ロロ

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
ター坊? Dino Boy(Tod) Johnny Carson
ロロ Bronto
Ugh the caveman Mike Road

原始家族(恐妻天国) THE FLINTSTONES

製作:ハンナ・バーバラプロ カラー30分 ABC ’60.9~’66.9 日本公開 ’60

出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
フレッド Fred Flintstone Alan Reed 大平 透
妻:ウィルマ Wilma Flintstone Jean Vander Ply 小原 乃梨子
友人:バニー Barney Rubble Mel Blanc 田の中 勇
その妻:ベティ Betty Rubble Bea Benaderet(’60-64)
Gerry Johnson(’64-66)
Dino the Dinosaur Mel Blanc,Chips Spam
フレッドの娘:ピブルス Pebbles(’62~) Jean Vander Ply
バーニーの息子:バンバン BammBamm(’63~) Don Messick

解説
ハナ=バーベラプロが、テレビアニメ製作会社としての、その後の大発展の大きな要因となった作品である。この作品が大ヒットとなり、はるか海を越えて日本でも放映されるということがなかったのなら、今日のハナ=バーベラプロはないのである。
手元の資料によると、1966年に’THE MAN CALLED FLINTSTONE’というテレフィーチャーが作られているそうで、題から分かるように、有名なスパイ映画のパロディ的作品らしい。
(管理人注:数年前に実写版の映画も作られ、劇場公開されましたね。)

クマゴロー YOGI BEAR

製作:ハンナ・バーベラプロ カラー30分 Syndicated ’58

出演

日本名 本名 原語版声優
クマゴロー YOGI BEAR Daws Butler
ブーブー BOO BOO,the bearcub Don Messick
スミス JHON SMITH,park ranger Don Messick
SNAGGLE PUSS Daws Butler
YAKKY DOODLE Jimmy Weldon
CHOPPER,the bulldog Vance Colving

解説
ジェリー・ストーン(Jellystone)公園のクマゴローとブーブーは、公園にピクニックに来る人間たちが持っているお弁当の入ったバスケットを失敬するのを楽しみとしている。公園の管理人スミスがそれを阻止するわけだ。
まあ、大体こんなパターンの話だったわけで、そこそこ面白かったように思う。’64年には、劇場用長編「クマゴローの冒険」‘HEY THERE! IT’S YOGI BEAR’が作られている。

珍犬ハックル THE HUCKLE BERRY HOUND SHOW

製作:ハンナ・バーベラプロ カラー30分 Syndicated ’58

出演

日本名 本名 原語版声優
ハックル Huckleberry Hound Daws Butler
ピキシー Pixie Don Messick
デキシー Dexie Don Messick
ジンクス Mr.Jinks Daws Butler

解説
「珍犬ハックル」であるが、実を言うと、どんな話であったか忘れてしまったのである。
ハンナ・バーベラプロのテレビアニメとしての最初の成功作である。
これ以後「クマゴロー」「原始家族」等々に続いていく。

早撃ちマック Quick Draw McGraw

製作:ハンナ・バーベラプロ カラー30分3本 ’59 Syndicated

出演

日本名 本名 原語版声優 備考
早撃ちマック Quck Draw McGraw Daws Butler
Baba Looey Daws Butler
Snooper Daws Butler これは、3本の内、1本がこの二匹による作品で、
猫とねずみのコンビ探偵の話のキャラクター。
Blabber Daws Butler
Augie Doggie Daws Butler 犬の親子。どんな話だったか忘れました。
Doggie Daddy Dong Young

解説
この作品のオープニングタイトルが好きで、よく覚えている。
駅馬車の御者をマックがしていて、山道を走っている。そうすると、山の上の方に向かう道と下る道の二本に分かれるのだが、馬は上へ車は下に(逆だったかもしれないが)別れて、再び二本の道が一本になる時にうまくつながってしまう。
あるいは、片側の車輪が車軸がのびて、谷に落ちそうになるのを向こう側の道に乗っかってうまいこと進む、なんてところが好きだった。

どら猫大将 TOP CAT

製作:ハンナ・バーベラプロ カラー30分 ABC ’61~’62 Syndicated

出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
大将 Top Cat Arnold Stang 谷 幹一
チューチュー Choo Choo Marvin Kaplan 三遊亭圓歌(当時歌奴)
ベニー Benny,the Ball Maurice Gosfield 田の中 勇?
Spook Leo de Lyon
The Brain Leo de Lyon 立川 談志?
ディッブルさん Officer Dibble Allen Jenkins
Goldie Jean Vander Ply
Fancy Fancy John Stephenson
Pierre John Stephenson

解説
声の出演は、いわゆる声優さんでない落語家を何人も使っていました。(談志と圓歌しか覚えていないが)
ブロードウェイの裏町に住む猫のチンピラが、ノラ猫を街から一掃しようとする役人ディッブルの手を逃れながら生活している。
大将、ベニー、チューチューの原点は、「トムとジェリー」に登場するトムさんのお友達の三匹のノラ猫ではあるまいか。

J・Q JONNY QUEST

製作
ハンナ・バーベラプロ カラー30分 ABC ’64.9~’65.9 後 CBS、NBC、Sindcatedで再放送 日本公開 S40 TBS

出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
J・Q JONNY QUEST Tim Matthieson 堀 絢子
クエスト博士 Dr.Benton Quest Jhon Stephenson(’64)
Don Messic(’64~’65)
真木 恭介
レース Race(Ranger)Bannon Mike Road 金内 吉男
ハジ Hadji,indian companion Danny Bravo 北条 美智留
愛犬バンディ Bandit,their dog Don Messic

解説

冒険少年JQが、世界的科学者で父のクエスト博士、政府から派遣されている博士の助手兼ボディガード兼JQの家庭教師レースと、インドの少年ハジ、愛犬バンディとともに世界の謎と神秘、そして悪に挑戦する。この作品は、それまでのハンナ・バーベラ作品とは違って、漫画風のキャラクターではなく、劇画調のキャラクターとなっている。キャラクターが劇画調になったためか、動きはさらに悪くなっていた記憶がある。
アメリカの場合、アニメーション番組は子供向けということで、ほとんど土曜の午前中に放送されている(もちろん、再放送でなく、本放送である)。向こうでは、午後7時から11時までをPRIME TIMEと呼んでいるが、この時間帯に放送されたアニメは少なく、もっとも多いハンナ・バーベラでさえ、この「J・Q」「原始家族」「宇宙家族」「どら猫大将」の4本しかないのである。

宇宙わんぱく隊 SPACE KIDDETTES

製作;ハンナ・バーベラプロ カラー30分 NBC ’66~’67

出演

本名 原語版声優
Scooter Chris Allen
Snoopy Lucille Bliss
Countdown Don Messick
Jenny Janet Waldo
Capt Skyhook Daws Butler
Pupstar Don Messick

☆うろ覚えなのですが、宇宙わんぱく隊のリーダー(Scooter)の声は、愛川欽也ではなかったかと思います。

解説
宇宙海賊のわるさを、4人の子供たちが力を合わせてこらしめるという話。舞台となっている宇宙の様子は「宇宙家族」とそっくり同じで-つまり、アメリカの大都市の様子そのもので、自動車が宇宙船になっているだけである-、こうゆう宇宙は、無論パルプマガジンのスペースオペラに源泉があるのだろうけれど、直接的には、ワーナー漫画の宇宙物(代表例:Dack Dogers in 24 1/2 Century)によっているのではないかと思われる。

アストロ超人ジャンボ MOBY DICK AND MIGHTY MIGHTOR

製作
ハンナ・バーベラプロ カラー30分 CBS ’67.9~’69.9 日本公開 ’70 12チャンネル(現 テレビ東京)
30分3本 ”MIGHTY…”2本 ”MOBY DICK”1本 ”MOBY DICK”は未公開

出演

日本名 本名 原語版声優
アストロ超人ジャンボ MIGHTOR Paul Stewart
Tor Bobby Diamond
Sheera Patsy Garrett
Pondo John Stephenson
Norma McMillan
Ork John Stephenson
Tog John Stephenson

怪力サムソン YOUNG SAMSON AND GOLIATH

製作:ハンナ・バーベラプロ カラー30分 NBC ’67.9~’68.9

日本公開 ’70 12チャンネル

出演

日本名 本名 原語版声優
サムソン Samson Tim Matthieson

上記2作の解説
まず「ジャンボ」であるが、アストロ超人といっても野球をやるわけではない。もっとも、バットは持つか。断っておくが、このネーミングは「アストロ球団」より早いのである。
舞台は原始時代。原始人の部落の平和を侵す者が現れた時、一人の青年が石のこん棒をふりまわすと、火花とともに超人ジャンボに変身。彼のペットの恐竜もミサイラーという飛龍に変身、大空をかけめぐり、悪に敢然と立ち向かう……というあまりにアホらしいお話でしたので、キャラクターの名前など、詳しいことは印象に残っていません。ジャンボは小林修あたりじゃないかと思うのですが。
本国では3本中2本がジャンボで、後1本「モビー・ディック」が入るわけですが、日本版では代わりに他の「怪力サムソン」を1本ずつにバラして放送しました。
「サムソン」は、題材を聖書に求めてはいますが、完全にスーパーヒーローですな。青年サムソンとペットの犬、ゴリアスの冒険物で、サムソンの両腕にはめたパワーブレスレットによって、彼は超人に、ゴリアスは黄金のたてがみを持つライオンへと変貌をとげるのである。

ディック・トレーシー DICK TRACY SHOW

製作:UPAプロ カラー30分(5分4本) Syndicated ’60~

出演

日本名 本名 原語版声優 日本版声優
ディック・トレーシー Dick Tracy Everett Sloane 若山 弦蔵
他 Mel Blanc,June Foray,Benny Rubin,Paul Frees, Joan Gardiner

解説
日本で公開された時には、3本一組だったような記憶がありますが、ディック・トレーシー自身が事件を解決する話と、トレーシーから指令を受けた日本人のカトー(原名はJo Jitsu、柔道と空手の使い手)やメキシコ人(?)のゴー・ゴー・ゴメスが事件を解決する話の2種類ありました。
悪役は大体5人のレギュラー(ロンパリなど)が、入れ替わり立ち替わり、悪いことをしたのであります。